発砲スチロール飼育の途中経過

2014年6月26日 木曜日

4月の14日から「病院の待合室産卵後10日目の稚魚を育てる
という試みを行いましたが、

稚魚達はすこぶる順調に成長しています。

最近では成長に加速がつき一日経つと大きくなっているのが分かります。


動画をどうぞ
 

画像は6月15日に撮影しました。

今日は25日ですが、もうすでにこの画像より魚達は一回り大きくなっています。

ブログの更新はこの2か月の間に何度も試みましたが、書きかけては仕事が忙しくなり中断。

その間に魚達は成長して画像の撮り直し。

またブログを書き始めるが中断。

そんなこんなで2か月以上が過ぎてしまいました。

やはりブログは写真一枚でも文字一行でもこまめに更新するべきだと反省しています。


さて今回のこの企画

来院された飼い主様達もらんちゅうの成長の速さに驚かれていました。

魚が成長する姿をみて喜んで頂けていたので私もかなり力が入りました。

魚達の背幅や尾構えもたくましく自分でも惚れ惚れします。

いずれ訪れる色変わりや、出てこなければならない頭の肉瘤とか・・・

いずれ限界がくるかもしれませんが、

発砲スチロールで室内で稚魚を育てるという試みは予想をはるかに超えた出来だと思っています。

色変わりが始まるまでの稚魚から青子の時期はあえて屋外で飼育する必要はなく、

屋内で飼育して色変わりの頃に屋外飼育に切り替えるのがベストかな?

と思っています。

ただ過保護に育てた青子がいきなり屋外に出されて
経験した事のない寒暖の差や風雨に耐えられるのかどうかは

今後検証しなければなりません。

次の選別で跳ねた魚を自宅の同腹の魚達の舟に入れようと思っています。

らんちゅうのブリーダーにとって一番の地獄は孵化してから1回目の選別までの稚魚の水替えと1回目の選別です。

親の大きさや受精率にもよりますが孵化する稚魚数は少なくても3000匹、多くて10,000匹を超えます。

与えるブラインシュリンプの量も半端な量ではないので飼育舟の底にはどんどんとブラインシュリンプ糊が蓄積します。

シュリンプ糊から発生する硫化水素や,あっというまに増殖するアオミドロが稚魚の天敵です。

水替えして一週間も経つと底のヘドロやアオミドロが邪魔ですんなりと稚魚を掬う事はできません。

仕事が不規則で土曜。日祝も朝晩診察している私にとってまとまった時間が必要な稚魚の水替えや選別が毎年の課題です。

毎日でも小刻みに水替えをしたり選別をしたりする事が私に必要な飼育法になります。

その為には予め稚魚を複数の小さな容器に分けて飼育する必要があります。

来年は屋内のスペースを確保して、

(現在の所場所がなく全く不可能ですが・・・)

稚魚の飼育は屋内に発泡スチロールを数十個並べて行いたいと思います。

(無理無理!)



それでは今年の発砲スチロールでの稚魚の飼育日記です

飼育開始の稚魚の数は100匹程度だったようです。

毎日朝と夕方に自宅から孵化したてのブラインシュリンプを持ってくるのが大変な手間でした

が、何とか頑張り通しました。


なかなか尾が開かずに計画倒れに終わるのかと思っていましたが、

4月29日の第一回の選別の頃になると随分と尾が開いてきました。

一回目の選別では68匹撥ねて27匹残しました。

 

ブラインシュリンプの卒業

5月14日になると赤虫を食べるようになりました。

やっと自宅からブラインシュリンプを持ってこなくて済むようになりました。


 

動画をどうぞ
 

産卵後40日目で赤虫を食べるようになりました。

二回目の選別 

二回目の選別は5月19日に行い27匹のうち19匹を撥ねて8匹残しました。


 

数を減らしてすかすかに感じますが、数を減らす事で残した魚の成長力がアップします。

三回目の選別


 

6月5日に三回目の選別を行いました。

まずは水合わせです。

飼育水と新水をゆっくりと合わせて魚を慣らしていきます。 


 

上見で左右対称であるかどうか。

尾芯が中心にあるかどうか。

等をチェックします。


 

横から見て背や腰をチェックします。

 

現在のところ無傷な仔がいたので裏皿も確認しました。

すごく広い裏皿です。


さて次回は4回目の選別です。

更新できるかな?




 




 

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投稿者:石原

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