らんちゅうブログ

2015年3月 9日 月曜日

触発されて

一月の中旬の事です。

中部地方で頑張っておられる方から始めての電話。

冬眠明けをさせて一か月以上経つのに産卵しないとの事でした。

なんと気が早いと思いましたが、所属する会のベテランさん達は

もうすでに産卵させているとの事でした。

何回か電話でのやりとりがありましたが、

そのうちに、あれ?自分は今年どうするつもり?

今年の大潮は何時?

大潮さえも確認していませんでした。

今年は特に採りたい本命魚がいなかったのでらんちゅうに対する熱
意が冬眠していました。


4月に入れば例年のごとく神戸市獣医師会による

狂犬病の特別注射に出務しなければなりません。

平日の数日と一週目の土曜の午後か、1週目か2週目の日曜日

の朝からが担当になります。

その間は水替えも選別も出来ません。


自称らんちゅうのブリーダーの立場からすると

この時期のこの事業は、かなりきついのですが、

神戸市獣医師会所属の動物病院の獣医師としての立場で

考えると必要不可欠な立派な事業だと思っています。


えーとところで今年の大潮は・・・

3月は4日から7日までそして19日から21日。4月は2から4日。

3月後半の産卵だと選別の時期が出務の日に重なる・・・・

まずい!

じゃあ3月の初旬に採るか?

ていうか今から間に合うのか?

大潮の日を確認したのが1月24日。

その翌日、ゴム手袋をはめて8舟の青水の中に手を入れて手探りで魚を数匹掬いました。

やっと昨年3舟に分けていた3歳の種雄達の内の一舟が分かりました。

とても寒かったのでサーモスタット設定は8.5℃からのスタートとなりました。



2月15日

 
この魚は1月31日に起こした種雌明け三歳魚ですが、起こした時から画像のような病変がありました。

床直ししてヒーターを8.5℃から徐々に上げてゆき2月4日には初給餌を行いました。

次の水替えが2月15日でしたが、病気が治っていなかったので発砲スチロールに入れて治療を開始しました。

水温は15℃

人体用の抗生物質を1種類使って薬浴させました。

松かさ病には治験して効果があった薬です。



治療薬の投入

2月17日には赤虫を1片(もともと食欲はありました)

以後も一日一回赤虫2片を与えています。


 

2月18日



2月20日

 
薬浴5日目に水替え(を行い再度薬浴を開始しました。


3月1日 

 
3月1日に確認したところ病変は消失していました。

治療中にお腹も柔らかくなってきたので3月4日の大潮の初日に雄とセッティングして予定通り

3月6日に産卵しました。

雄は5匹使いました。

雄は起こしてからの日数が少し足りなかったのでセッティングの時には精子を確認出来なかった仔もいましたが、

本番では頑張って精子を出していました。

雄の中には雌の兄弟魚が二匹いたので数百個位は
人工授精で兄弟掛けを行い、後は自然産卵させました。

卵の数は少なかったですが、よくぞ産んだって思います。



人工授精分(私の部屋)

 
人工授精分は昨年と同様で私の部屋で孵化を待ちます。

エアーストーンが発砲スチロールを激しく振動させて激しい騒音を出します。

自分でやっている事ですが、床に就く時にうるさく、時々ムカッときます。

耳栓で少しましになります。

 

 

 




 

 















投稿者 石原

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